こんなに身近なところにおいしいワインがありました! 三宮から1時間以内、のどかな田園風景の広がるフルーツとフラワーの丘で畑やぶどうの風味にこだわって造ったワインが熟成し、おいしい!と味わっていただけるのを今か今かと待っていました。 そして、私たちはこのワインと出会うことができました。 神戸ヴィンヤードは、品種や作り方にはこだわらず、とにかく「おいしい」を基準に見つけた「発掘ワイン」です。 これは、いわゆるヨーロッパワインとその優劣を競うものではなく、日本人に合ったヨーロッパワインとは別のお酒として、その良さや味わいをお客さまに感じて頂こうと言うものです。 その白ワインは、同じ畑で収穫されたリースリング2004・2005・2006年のもので、樽を使わずステンレスタンクで醗酵されておりすっきりクセがなく、ライラックのようなほのかな余韻があり、2004はライラックの余韻、2005は華やいだ甘さ、2006は酸味と果実味が広がります。 甘めのワインが好きなスタッフが選びました。 このように、同じワインをヴィンテージで飲み比べることを「垂直試飲」と言うそうで、年ごとのぶどうのできによってそれぞれ味わいがこんなに違うということにビックリし、このコースが生まれました。 次に、衝撃が走った樽熟成のワイン!です。 こちらは2005~2008年もので、5ヶ月~9ヶ月樽で熟成された後に瓶内で熟成されたものです。 シャルドネ、カベルネ、メルロ、ロゼ、など、それぞれに豊かな味わいがあります。 2006年シャルドネ白は、先ほどのリースリングに比べ、辛口で樽の香りもありますので、タンクか樽かといった視点でも、その香りを比べてみてください。 赤ワイン好きな方には2005年カベルネ・ソービニヨンのフルボディがおすすめです。 土っぽい藁のような香があり、チョコレートと相性抜群です。 また2005年メルロ赤はフレンチオークの樽で9ヶ月熟成されておりスモーク系のお肉とよく合います。 特に私のおすすめは2007年のロゼです。 このロゼはピンクというより、かなり赤に近い色で、ほんとうに美しく、見た目どおりのエレガントないおいしさです、お好み焼きなどのカジュアルなソース系とよく合います。 このように、どれをとっても選びがたく、6ヶ月のコースができました。 これらのワインのおいしい理由は、それぞれにタンクや樽、さらに瓶内で数年間~10年近くも熟成され、ぶどうも醸造も100%生粋の神戸で圃場まで限定して生産したワインなので、ただ、甘い、渋いとはまったくちがい、程よいまろみをおび、それはそれは柔らかい香りと飲み口は、ワイン好きでなくても感動もの。 ぶどうからまるごと純神戸でつくられたワインの色、香、味わい、そのおいしさを堪能できる自信をもってお勧めできるワインです。