商品企画した1988年は、オフィスに普及し始めたワープロやPCを使って、ビジネス文書を作成する会社員が増え始めた頃でした。
ビジネス文書の作成は、まず、書店で購入した文例集を参考に文案を練り、推敲を重ねた文案をワープロやPCに入力していたので、手間も時間もかかっていました。
「フロッピーブック」は、文例データが収録されたフロッピーディスクがセットになった文例集で、質の高いビジネス文書を、容易に検索し、素早く作成することができるようになり、「FLOPPY BOOK ビジネス文例集300」は、多くのビジネスパーソンから好評を得ました。
その後、学校の教師からのご要望に応えて「FLOPPY BOOK 校務に役立つ学校文例書式集」を、現役の教師の方々と共同作成し発売したところ、全国の学校から注文をいただきました。
「フロッピーブック」は、OA機器がまだスタンドアローンの時代に、ハード(書籍)とソフト(FD)をセットにして販売したことで、使用者の生産性を高めることができ、かつ、ターゲットを会社員や教師といった特定の職種に絞って付加価値を高めたアイデア商品でした。