上海芬理希梦時装有限公司(以下上海フェリシモ)は、2003年5月に中国におけるアパレル生産の検品加工工場として、中国 上海市奉賢区泰日鎮に14,044㎡の敷地に第1号棟(約3,300㎡)が建設され、検品加工業を始めました。 当時サニークラウズの草創期で、当初は中国 常州市で商品が生産され、その製品を日本に直接輸入をしていました。しかしながら不良品も多く、お客さまに良品を届けるべく、上海フェリシモで生産管理、検品加工をすることで、良品のみを選別、輸出し、そのままエスパスに納品し、リードタイムを短縮することに成功しました。フェリシモのSPAの始まりでした。 その後、上海フェリシモを拠点とし、中国で生産したフェリシモ商品を中国国内で販売すべく、第2号棟(約3,500㎡)を建設しました。その際には現代アートの巨匠、世界的に有名な嶋本昭三先生にお願いし、落成式に合わせ上空からアクリル絵の具を落下させ製作する絵画を製作し、写真の通り230枚の赤い壁面が完成しました。上海の田舎町に赤い壁画がライトアップされ、圧巻の建造物でした。そして、2010年から中国国内販売の物流拠点として本格的にスタートしました。 当時11月11日のタオバオ独身の日には1日の出荷量が一時的に20倍にもなり、徹夜で出荷作業をしたことが思い出されます。 その後、人件費の高騰とともに管理コストが膨らみ、工場の製品品質も向上したこともあり、2014年に中国から撤退することになりました。 中国での生産、物流、販売の一時代を築いた上海フェリシモでした。