2008年5月に神戸で開催された、G8環境大臣会合の機運を盛り上げるため、フェリシモから神戸市へ1,000枚の風呂敷をお贈りしました。この風呂敷は、インターネット上のデザインコミュニティー「デザイン21」を通じて、全世界から応募があった157点もの作品の中から「デザイン都市・神戸」にふさわしいデザインとして選ばれたものです。 風呂敷は、結び方を変えることでいろいろなものを包むことができることから、環境にやさしいツールとして近年注目が集まっています。この「ICHIMATSU(市松)」風呂敷は、環境大臣会合参加者、政府関係者、海外メディアなどの関係者に配られたほか、「モッタイナイ」の言葉で有名なケニアのワンガリ・マータイさんにも神戸市長から贈られました。 【「ICHIMATSU」作者 Trent Jansenさんの想い】 「日本を訪れたときに、伝統的なモラルや価値観をシンプルに表現したことわざの文化的影響力の高さに興味をもつ一方で、日本の若者が伝統文化を見失いつつあることを知りました。この作品は、ことわざのようにシンプルなテキスタイルパターンを通して、日本の若者に受け継いだ伝統のすばらしさに気づいてほしいという意味を込めて、日本の伝統的な模様である市松模様をコンセプトにしました。市松を「松」の木の集合体からなる「市(コミュニティー)」と見立てて、豊かな自然と、開かれた世界とがバランスよく共存してはじめて美しいパターンを描く。それは、豊かな自然にあふれ、世界に開かれたまち神戸のように… ひとつひとつのチェッカーはよく見ると大きさも形もばらばらですが、隣り合い、お互いを囲み、譲り合いながら整然とした世界をつくっています。地球全体がみんなで助け合いながら、環境問題を解決できますようにという願いを込めてデザインしました。」